PART 02:

  • ぱんぱかパン!
  • 生まれたよ
  • 参加者: ぱんぱかパン!(砂野さん) 生まれたよ(露木さん)
  • インタビュアー: 佐々木 瑞穂(BORDER!2020イベントディレクター) 山田 歩実(SHAKE ART!ライター)

CHAPTER 1 :ぱんぱかパン!について

佐々木:砂野さんのイラストのパンはもし売っているお店があるのなら食べてみたいパンばかりなのですが…これらのパンは全部実際のモデルがあるんですか?

砂野さん:最初はそうでしたけど、今はオリジナルが多いですね

佐々木:自分でもパンを作られるんですか?

砂野さん:いえ全く…

山田:ちょっと意外です、パン愛が溢れて作品に滲み出ているものだと…

砂野さん:意外とドライですよ。(笑)

佐々木:パン屋というパン屋は網羅してそうなのに(笑)

砂野さん:どっちかっていうとラーメンの方が網羅している(笑) ラーメンオタクなんです。

砂野さん:確か露木さんは2年前のBORDER!で隣のブースでしたよね!

露木さん:そうですね!

佐々木・山田:!? そんなご縁が!

砂野さん:私2年前のBORDER!がイベントが初めてで。

佐々木:そうだったんですか!?ブースいっぱいのパンが壮観すぎて慣れていらっしゃるものだと…

砂野さん:BORDER!には感謝しています。近場で規模が大きいけど、参加しやすいイベントだったので…だから今年も参加させてもらおうと思いました。

山田:ありがたい…2年前は学生として参加されたんですか?

砂野さん:そうですね!学部4回生の時です。

佐々木:いまはどちらにいらっしゃるんですか?

砂野さん:いまは高槻に住んでて、仕事も高槻でしています。

露木さん:お仕事はパン屋さんですか?

砂野さん:学生の頃はパン屋さんでバイトだったんですけど、今はデザインの仕事をしています。

CHAPTER 2 :生まれたよについて

佐々木:次は露木さんです。露木さんは第1回のBORDER!に出展していただいていました。出展された時は学生だったということですか?

露木さん:そうですね、多分大学の4回生くらいでした。

佐々木:奇しくも砂野さんと年も近いということですね。今は静岡にいらっしゃるとのことですが。

露木さん:そうですね、地元が静岡で。保育士やってたんですけど、仕事を辞めて実家に戻ってきたという感じですね。

佐々木:可愛い子供の絵がいっぱいですね!

露木さん:そうですね、絵本とかポストカードとか作ってます。

佐々木:子供の絵が多いですが、保育士の経験が活きてるんですか?

露木さん:そうですね。学科がこども芸術学科っていう芸大だけど保育士の資格を取れるところで。そこの実習で赤ちゃんのクラスに行くと、自分が想像してた赤ちゃんと現実が全然違うのが面白くて描きはじめました。

佐々木:ほっぺがたまらない!ちなみに何歳くらいの子を描くのが好きですか?

露木さん:赤ちゃんは月齢によって全然ポーズが違うので、それが面白くて。なので0歳の子を描くのが好きですね。その頃の赤ちゃんの形って宇宙人みたいで面白いんです。成長してヒトになるとつまんないんですけど。(笑)保育園の子供だったり親戚の子供だったり、このポーズをするのは今しかない!と思って描いてますね。正直赤ちゃんの形は好きなんですけど、実際は子供はそんなに好きじゃない…(笑)

山田:今とてつもない暴露が…!

露木さん:言うこと聞く子は可愛いですけどね〜

山田:絵のモデルはいるんですか?

露木さん:そうですね、働いていた保育園の子供だったり、親戚の子供だったりをイメージしながら描いてます。

佐々木:絵本も作られているんですね!

露木さん:そうですね。3〜4冊くらい作ってます。

佐々木:ストーリーも自分で作られているんですか?

露木さん:そうですね。初めて自分で作った絵本を販売したのがBORDER!だったんですよ。どれくらいの人に見てもらえるかもわからない中で作ってしまった時、BORDER!というイベントがあると知って、初めて持っていきました。

佐々木:本当にBORDER!がデビューなんですね

露木さん:そこでいろんな人が見てくれて、その日に持って行った絵本が完売したんですよ。売れないだろうと思って持っていた本が売れたときにすごく衝撃があって。多分BORDER!がなかったら一生機会なかったかもなって。今まで自分は自己満足で絵本を描いていたけど、買ってくれる人がいるんだと思って、それがすごく自信になって、今も絵本を作り続けています。本当にBORDER!がきっかけです。

佐々木:イベンター冥利に尽きます…

露木さん:その時も本当にスタッフさんがみんないい人で、誰に話しかけてもみんないい人で、めっちゃいいじゃんと思いましたね。

佐々木:嬉しいです!

CHAPTER 3 :ぱんぱかパン! × 生まれたよ

佐々木:ここからは作家さん二人に共通の質問をしていきたいと思います!まず、どういう時に創作意欲が湧きますか?

砂野さん:パンのことに関しては用意していたものを片っ端から描くという感じなので、意欲というか、ただやる気を絶やさないようにするだけで、今描きたい!って感情はあんまりないですね。

露木さん:私が描きたいなって思うのは仕事している時に赤ちゃんを見た時とかですね。

佐々木:ディスプレイのこだわりはありますか?

砂野さん:目に止まるような工夫はしてますね、種類の多さとか。脳筋なんで数で勝負してます。(笑)シールとか缶バッチを入れる棚も全部手作りで、イベントの前は家でリハーサルしてます。

佐々木:ディスプレイのリハーサルは初めて聞きました(笑)お二人はどういう思いでイベントに参加されてるんですか?

砂野さん:色々活動していく中で一番効率的ですよね。色んな人に知ってもらえたり、手に渡りやすかったり。とにかく人に見てもらえるように臨んでいます。

露木さん:出展料も学生には大金ですけど、何か意味のあるお金の使い方をしたいと思ってる時にBORDER!があって、自分への投資のつもりで参加しました。自分がやってきたことが他の人にどれくらい意味があるのか試す良い場所だなと思いますね。あの時、某大手マルシェに出すには自分が素人すぎるっていうのがある中で、BORDER!は本当にちょうど良かったです。ど素人で自信ないけど、ものを作るのが好きっていう人がすごく入りやすい場所だなと思います。そこで初めて自分の作品を見て買ってもらえて、お金のやりとりが発生して、私にとってすごく意味がありました。

佐々木:ここからは作家さん同士でお話ししていただきたいです。

砂野さん:絵本は今回新しく出すんですか?

露木さん:今回にはちょっと間に合わないんですけど…今描いてる物はありますね。

砂野さん:今も作ってるんですね。私も絵本すごく好きで、絵本作家になりたいなと思ってた時期があったんですけど、絵本って結局子供に読ませるものっていうのに気づいてやめたんです(笑)私は絵本という媒体が好きだっただけで、子供に読ませるものとしては、う〜ん…って感じだったんです。露木さんは好きな絵本作家さんとかいますか?

露木さん:酒井駒子さんが好きです。絵がすごく写実的で、文章もすごく上手な方なんですけど、酒井さんの絵本は、子供向けだけど子供騙しじゃないっていうのを感じて。今めちゃめちゃ真似してる感じになっているので、どうにかして自分らしさを出していきたいです。

砂野さん:なるほど、影響受けるとそれに寄ってくるので難しいですよね。

露木さん:私も砂野さんに質問いいですか?砂野さんはデザインがすごく上手だなと思っていて、大学では版画コースと聞いて驚いたのですが、大学の時はデザイン系は全く考えていなかったのですか?商品のパッケージもそうですし、バッグのデザインとか、展示のレイアウトとか、最初お目にした時めちゃめちゃデザイン科の人来たって思ったんですよ(笑)

砂野さん:デの字もないです(笑)

佐々木:今はデザイン系のお仕事されてるんですよね?

砂野さん:美術活かそうとするとデザイン系か教員系しか思いつかなくて。自分でも今デザインの仕事してるのは意外です。

露木さん:絶対向いてると思います、なるべくしてなったというか。

山田:砂野さんは今もパンの絵を描き続けてるんですか?

砂野さん:そうですね。まとまった時間がないと描けないんですけど、今は120種類くらいありますね。結局モノを作ってたら絵を描く時間なんて本当に全体の15%くらいなんで。あとは「何作ろう」とか「材料どうしよう」とかそういうことばっかりです。

露木さん:グッズは自分で作ってるんですか?

砂野さん:そうですね!種類が多いんで一個一個発注すると大変なので、自分で材料仕入れて、手作りできる部分は作ってます。

佐々木:パン屋さんよりパンの種類多い!

露木さん:見ているだけでもお腹いっぱいになりますね〜

佐々木:ーそろそろお時間なので終了させて頂きます。お二人とも長い時間ありがとうございました!

砂野さん:ありがとうございました〜

露木さん:ありがとうございました!

BORDER!2020

このサイトの情報は2020年8月におこなわれた第一弾の内容です。
秋には第二弾を予定していますので、お楽しみに!